学生寮内の関係性について

先輩とのコミュニケーションで学べることは多い

学生寮に入ると、ほとんどの場合は学年の違う多くの人と毎日のように接することになります。
特に入学した年は、同学年の仲間か先輩しかいないわけです。
当然、食堂で一緒のテーブルを囲む人や日常的に話す人の多くが先輩となるわけです。

学生の上下関係が厳しいのではないかと心配している人もいるかもしれません。
しかし、将来社会人として世に出て生活していく上で、先輩との時間を含めた共同生活をする経験はとても貴重なものとなるはずです。
ある程度年齢を重ねると、一人暮らしをしたり家族を持ったりして、いわゆる他人との共同生活をする機会はなくなりますので、この時だけの特権だと思っていろいろ吸収したいものです。

特に先輩とのコミュニケーションは学べることが多いです。
シンプルに、学生寮のルールや学校での過ごし方といった点と共に、テスト対策やサークル活動の実情などの情報を教えてもらうことができます。
きっと、より楽しく学生生活を送るのにも、効率よく勉強を進めるのにも役立つはずです。

そして、先輩との関係性を肌で感じられる機会ともなります。
目上の人へ示すべき礼儀や、同じ先輩でも性格の違いなどによって微妙に変わる距離感の雰囲気などを自然を覚えていきます。
また、学校独自のルールや地域の習慣、特定のグループ内のルールなど状況ごとのいわゆるローカルルールを知って、自分をそれに合わせていくことの大切を知ることもできるでしょう。
こうした経験は自分一人では決して味わえないもので、学生寮で先輩とコミュニケーションを取ることで学んだ点は、自分の見方を広げるのに役立ちます。

後輩とのコミュニケーションで学べること

学年が進むと、今度は自分に後輩ができ学生寮にもフレッシュな後輩たちが入ってきます。
上下関係というのは先輩と過ごすだけでなく、後輩とのコミュニケーションでも学べることです。
むしろ、目下の人たちに対してどのように振る舞って付き合っていけるかというのは、将来成功するためにとても重要なスキルとなります。
後輩たちと上手に程よい距離感を保ち、慕われたり尊敬されたりする先輩になれるように努力したいものです。
そして、自分が学生寮の中でルールを保ったり、後輩たちの見本になったりするという意識を持って過ごしていく必要があります。

進級していくとさらに先輩としての役割が増えていくはずです。
うまく学生寮の仲間をまとめたり、良い雰囲気を作ったりするために考えることも増えますし、具体的な行動に出ないといけないこともあるでしょう。
こうして学生寮生というチーム、他の人のために動く習慣が身につきリーダーシップの精神を覚えるのにとても良い環境となります。
良好な人間関係を築ける人は社会でうまくやっていけると共に、個人として幸せに過ごす秘訣でもありますので寮生活はとても貴重な経験となることでしょう。