腐女子の素敵な彼の射止め方

彼氏ができたよ! 春がきたよ!

大学に通うようになり、とうとう私にも彼氏ができました!

これぞ大学デビュー、学生マジックって感じです(笑)

高校時代は女子校でほとんど出会いも無く、彼氏作り「彼活」もままならず。

妄想彼氏を作って過ごしていましたから、とうとう現実の彼氏ができるなんて✨

感激もひとしおです!

もちろん、私の周りにも他校の男の子と付き合っている子や、年上の大学生の彼氏がいる子もいました。

うらやましいなーと思いながらも、そうした子たちと私たちの間には、はっきりとした境界線があって、彼女たちのリア充を遠い世界のことのように見ていました。

私の特技

放課後スタバに立ち寄り私は、4人の女ともだちと男性アイドルの話で盛り上がり、推しさえいれば私たちは幸せでした。

それぞれみんな推しが違っていたので、好みはをれぞれでした。

私は自分の推しのことだけじゃなくても、友だちの推しのことまでいつしか気にかけるようになっていました。

時には情報を、時にはグッズを友だちのために選んで購入しプレゼントしました。

みんな、「こんなレアな〇〇どこでみつけたんよ!」「〇〇絶対に手に入らないと思ってたのに~ありがとう!」「センスいいねー」ととても喜んでくれることが私にとっても幸せでした。

喜んでもらえるものを見つけプレゼントできるのは私の特技です。

友だちへの報告

現実逃避の腐女子な私にも、ようやく彼氏ができ春が訪れました。

大学に入学したからって、私自身は高校生のころと何も変わっていないと思っていたのに環境が自分を変えてくれるんだなーということを実感しています。

彼氏ができたことを友だちに報告すると、とても喜んでくれました。

友だちは部活動や大学受験が忙しく、好きな人はいるけど彼氏はいないという子ばかりだったので、ちょっとみんなに申し訳ない気持ちになりました。

彼氏のことをあれこれ聞かれたので答えました。

相手はテニスサークルを通じて出会った1つ年上の先輩です。

その人は中学時代からモテモテで、彼女が絶え間なくいるようなイケメン。

大学に入ってからも付き合っていた人がいたけれど、最近別れたといいます。

要するに私と違って恋愛経験豊富な人です。

そんな彼を射止めたのは、私の特技のひとつプレゼントを選ぶ能力が大きいと思います。

私は告白するタイミングをバレンタインと決めていました。

バレンタインで告白をするにはそれ相応の仕込みが必要になります。

彼の好みや彼の弱いところをよく調べ、それに私の気持ちを乗せたプレゼントを選ぶことがポイントです。

もちろんそれって私の思い込みが80%ですけど、そんな思いが気持ちを伝えるためには大事なんだと思います。

バレンタインのシーズン前になると多くのデパートが特集を作ってくれます。

そのサイトを何度も訪れ候補を上げ、たまってくる情報と共に絞ってひとつに決めることができました。

そう、意外と手がこんでいるんですよ。

バレンタインのプレゼントと共に私の気持ちを伝えたら、彼がその夜LINEで「ありがとう」と返事をくれたのがつき合うようになったきっかけです。

最初は「私が彼女でいいの?」「すぐに捨てられるんじゃないだろうか?」そんな思いがよぎりました。

私は恋愛がはじめてで、何も知らないヤツとバカにされたりしないかといつも心臓がドキドキしていました。

でも、過去のこともつつみ隠さず話してくれたことで、私は却って安心することができたんです。

そして彼が「過去は過去。今は今。一番好きなのはなんの迷いもなくおまえだ。

いっぱい遊びに行って、いっぱい楽しもう」と力強くそして優しく言ってくれたのでホッとすることができました。

そう友だちに話をすると、反応がいまいち。


友だちのうち2人は彼氏と同じテニスサークルに入っているので知り合いです。

「モテるだけに、女関係が激しい人かもしれないから気をつけて」と偏ったテニスサークルへのイメージを持っているようです。

「変な噂が耳に入ったら、ごめんだけどハッキリ言うからね。友だちとして」と言われました。

こっそり彼の行動に睨みを利かせてくれているみたいです。

なんと頼もしい友だちを持ったことか。

夏の花火大会の甘い思い出

そんな杞憂とは裏腹に彼はとにかく優しくて、気が利く人です。

大学のイベントに参加しそのあと遊びに行った場所で1番思い出に残っているのは、夏の花火大会。


私は実家から浴衣を送ってもらって、1日着付け教室に通って練習しました。

髪は自分で、雑誌に掲載されていたゆる可愛結びにチャレンジです!
彼氏が「すごく可愛い」と褒めてくれて、慣れない下駄で歩きづらい私の手をずっと握ってエスコートしてくれたの。

付き合いはじめて、あんなにずっと手を繋いで密着していたのは初めてかもしれません。
汗をかいてそれが恥ずかしいっておもったけど、手を放すことができずいつまでもくっついていたのを覚えています。

このままずっと一緒に居て、この人と結婚したいと思うくらい夢心地な時間でした。


それを友達に話したら「初めはみんなそう思うんだよ」と笑われてしまいましたが。