奨学金の返還があるなら一人暮らしよりも学生寮がいい?

学生寮と一人暮らしの違い

大学へ通うにあたって、奨学金を利用する学生は多くいます。
奨学金は返還が伴う場合が多いため、出ていくお金はできるだけ少ないことに越したことはありません。

学生寮

学生寮のメリットは出会いがグンと広がることです。同級生や先輩と共同生活を送るため、友人や知人がたくさん増えます。
地元を離れて暮らす人にとって一人で上京するのは心細いものですが、学生寮は複数人で過ごす環境が整っているぶん、学生同士で助け合えるメリットも。

施設が古い・お風呂やトイレが共用ということもありますが、比較的家賃が安いのも特徴です。栄養バランスを考えられた食事を提供してくれる学生寮もあり。
一方デメリットとしては、門限がある・外泊許可が必要といった規則があることです。また、施設が共有だったりルームメイトがいたりと、複数の人たちと生活をするため、プライベートな空間が少なくなります。

一人暮らしの最大のメリットは、何といっても自由に過ごせることです。
学生寮のように出かける時間や帰宅時間が設けられていないため、好きな時間に好きなことができます。

テーブルセット

自分の好きな立地条件を選べるのも大きなポイント。卒業後は退去が条件の学生寮に対し、一人暮らしの場合は社会人になっても住めるため、引越しの準備をしなくても済みます。
自分で好きな部屋を選べる一人暮らしですが、隣人や上下の部屋に住んでいる人によっては、騒音問題に悩まされることも。
学生寮と比べ家賃が高くなるため、場合によってはアルバイトなどしてお金を得る必要があります。

良かれと思って利用した奨学金が負担になることも

親の援助や自身の貯金に余裕がない場合、奨学金はとても有り難い制度です。
ですが、学生の中には奨学金の返還に困ったり、自己破産に陥るケースも。

学生寮と比べ、一人暮らしでは家賃ほか水道光熱費がかかるため、出ていくお金がグンと増えます。
大学に通いつつ、生活費をすべてアルバイトで稼ぐのは難しいものです。仕送りで足りない場合は奨学金でまかなうことがあるかもしれません。

しかし、中には返還不要の奨学金というのも存在します。
例えば、医療系の学部や専門学校などは学費だけでも高額になるため、少しでも安心して勉学に励めるよう学校や企業が推進していることが多いです。

奨学金だけに頼るのは良くありませんが、金銭面が問題で将来の道を断ってしまうのはもったいないですよね。
そういった部分を含めて、学費や生活費に関しては親とよく相談してください。

奨学金の返還が心配な人は実家暮らしがベスト

一人暮らしの場合、在学中の生活費のみならず、卒業後の生活費も自身で工面する必要があります。
「将来奨学金が返還できないかも…」と不安に感じる人は、実家から大学に通うのがベストです。
これから大学を選ぶ人、奨学金を利用する人は、学生寮もしくは一人暮らし、実家どちらから通うかもきちんと確認しましょう。