最近の学生寮は個室が多い

学生寮で個室に住むことのメリット

学生寮というと、2~3人で1部屋という共同生活のところが多く見られます。
しかし、最近では学生1人につき1部屋という個室の寮も多くなっています。
個室の方がどうしても寮費が高くなるとか、寮生活をしていても友だちを作りづらくなるなどの注意点はありますが、メリットも大きいです。

そのメリットの第一はやはりプライバシーを守れるということでしょう。
朝起きて着替えるとか、自分の趣味の時間を過ごす、家族や恋人と電話をするといった時は一人の方が良いと感じる人も多いです。

また、寝る時間や起きる時間は、それぞれの生活スタイルや勉強時間などによって変わります。
生活リズムが合わない人と共同生活をすることになると、睡眠不足に陥ってしまう可能性もあるわけです。
しかし、個室なら完全に自分のタイミングで寝起きできますので、しっかりと休めるのがメリットです。

そもそも一人の時間を大切にしたいという人もいます。
静かに本を読んだり考えたりする時間がないとストレスが溜まったり、人と接するので疲れてしまったりするわけです。
学生寮には共同の食堂や休憩ルームなどがありますので、みんなと時間を過ごしたいのであればそちらに行けば良いだけです。
そして、一人になりたければ部屋に行きます。
こうして自分のペースで時間を使うことができて、穏やかな学生生活を送れるという良さも生まれます。

もちろん、共同生活ならではの良さもあります。
学生時代にしか経験できないことを仲間と経験できますし、元から誰かと一緒に生活する方が楽しいと感じる人もいます。
そうした点もありますが、他人との関係を上手に保ちながらも、プライバシーを重視して自分のペースで生活するというのも将来一人暮らしをする際に役立つ点と言えます。

個室の学生寮でトラブルが減少する傾向

実際に個室制の学生寮では、一般の寮に起こりがちなトラブルが少ない傾向にあります。
まず、学生同士のけんかやいざこざがずっと少ないです。
もちろん若いうちは仲間と本気でぶつかることもありますが、やはり余計な衝突は避けるに越したことはありません。
個室だと適度な距離感を保てますので、ストレスが溜まりにくいのでもめ事を避けるのに役立ちます。

もう一つは事件性のある問題を減らせるという点です。
数人が一緒に暮らすタイプの学生寮だと、セキュリティーの問題が生じることがあるのです。
学生のお金や持ち物がなくなり、どうやら盗難に遭ったらしいというトラブルはどこででも起こり得ます。
同じ部屋の誰かかもしれませんが、共同生活をしているといろいろな人が出入りするので特定しづらいのです。
その点個室であれば他の人が勝手に入ることはありませんので、不安な思いをすることはありません。