学生寮はやめておけと言われる理由とは

学生寮のネガティブなイメージについて

大学や専門学校が自宅とは遠い地域にある場合、一人暮らしをするか学生寮に入るかという選択肢があります。
その中で、学生寮はやめておけという人もいます。
こうした意見の背景には、学生寮やそこでの生活に対するネガティブなイメージが強いことが多いです。

たとえば、寮生活はプライベートを保てないという理由を挙げる人がいます。
それは、相部屋になる寮があるからです。
一つの部屋に2人か3人で暮らすことになれば、自分一人で過ごせる時間はかなり少なくなります。
また、相部屋でなくても他の人が部屋に来ることがありますし、生活音が漏れてしまうことから自由に生活できないと考える人もいます。

門限があることや気軽に外泊ができないという点で、自由がないと言う人も多いです。
確かに、夜遅くに帰ってくると周りの人に迷惑がかかることがあるので、常識的な範囲で門限を設けている寮も見られます。
事前申請をすれば外泊はできるものの、まったく自由に外泊をしても良いというわけではないケースが多いのも事実です。

他にも、寮に寮生以外の人を入れられないという点を指摘する人もいます。
友だちや付き合っている人を部屋に呼べないので、友だち付き合いが制限されてしまうというわけです。
また、洗濯室やキッチンなどが共有で自分の都合で好きに使えないので不便であることや、掃除当番などのルールが存在するので面倒だという点を挙げる人もいます。

メリットも多い学生寮

このように、全体として制限があって自由に生活しづらいというネガティブなイメージで、学生寮をやめておけというケースが多いことが分かります。
しかし、こうした点はメリットにもなるものです。
たとえば、部外者を入れないというルールは不審者が入り込む余地をなくして安全に生活するために大事なものです。
掃除当番があるのは面倒と言いますが、一人暮らしをする場合だと家事はすべて自分一人でしないといけないので、むしろ寮の方がやることが少なく便利に生活できるものなのです。

特に最近の寮は学生の自由を重んじているところが多いので、さほど厳しいルールを設けていないものです。
外泊に関する許可は、準備する食事の量を決めたり安否確認を確実にしたりするために必要なことですが、チャットやLINEなどでその旨を伝えるだけで外泊できるケースが増えています。
相部屋をする寮もだいぶ少なくなっていますし、個室だとプライベートを守れるように単身アパートのようなしっかりとした作りとしている寮が多くなっています。
このように寮によってかなり部屋の作りやルールなどに違いがありますので、一概に寮生活がダメと考えるのではなく、自分に合ったところを見つけるのがベストと言えるでしょう。